INTERVIEW

2018.3.31UP|レポート

2017年11月のりんご生産体験レポート

青森県弘前市でのりんご生産体験コース。今回は3日間のひとかじりコースの、始めの2日間を取材してきました。収穫真っ只中の11月の弘前市、さてどんな体験になったのでしょうか。

青森県弘前市のりんご

伊丹から、弘前へ

大阪から弘前へは伊丹空港から飛行機で約1時間半。まずは青森空港まで飛んで、そこからは車やバスで弘前に向かうことになります。この日は青森空港までスタッフが車でお迎え。到着がお昼過ぎだったので、まずは腹ごしらえにお昼ご飯からスタートです。
向かったのは妙光食堂、「つゆ焼きそば」の名店です。そもそも「つゆ焼きそば」とは何かというと青森県黒石市発祥のご当地B級グルメで、焼そばにそばつゆやラーメンスープをかけて食べる料理です。実は私も初めて食べたのですが、ウスターソースの酸味と炒めた野菜やスープの味が合わさり、なんとも美味でした。

妙光食堂のつゆ焼きそば妙光食堂のつゆ焼きそばからスタートです。

りんごを知る

次に向かったのは「りんご史料館」。英国のイーストモーリング研究所の建築様式を参考に建てられたという、蔦におおわれた洋館が目を惹きます。中にはりんご栽培の方法や歴史、栄養価などのデータが展示されていて、ガイドの方に案内をしていただきながら、りんごの事を学んでいきます。個人的に意外だったのが「日本でりんごを栽培していないのは沖縄だけ」という豆知識。りんご栽培には一定の低温の日が必要だからだそうですよ。

りんご史料館青森県黒石市にあるりんご史料館を見学

弘前の秋は紅葉も真っ只中

時間も夕方になってきたので宿泊先に荷物を置いて(一軒家の寮に泊まります)夜ご飯へ。食事は日によって自炊をしたり郷土料理のお店に行ったりします。そして食後は、みんなで弘前公園(弘前城)へ。ここは1000本の楓と2600本の桜が秋色に染まる紅葉スポット!赤や黄色に染まる木々が池に反射する様子はとても美しかったです。四季折々の楽しみがあるのも弘前の魅力の1つですね。
こうして初日は終了。りんご生産体験がメインですが、青森を知ってもらうためにもこうした食事や観光も行っているのです。

弘前城と月と紅葉弘前城と月と紅葉。絵になります。

2日目・作業開始!

2日目からはりんご生産体験スタートです。8時半ごろに寮を出て農園に向かいます。今回の体験先は「ゆめりんご」さん。りんご生産だけでなく、観光農園やパティスリー、ネットショップなどもされている農家さんです。
この日の最初の作業は「シート剥がし」。りんごの木の下に置いている銀色の反射シートを剥がして、木にかけていく作業です。この反射シートを何のために置いているかというと、りんごは日に当たることで色付くのですが下側は日に当たらないため、これで反射させて光を当てているのです。綺麗に色づいたりんごを作るのにも、いろいろな工夫があるんですね。

銀色の反射シートをはがしていきます。銀色の反射シートをはがしていきます。

前日の夜に雨が降っていたので地面がぬかるんでいたのに加えて、慣れない長靴。意外と体力を使います。作業としては2人1組になって四隅に打たれた杭をはずし、反射シートの上の落ち葉をふるい落としてかるく畳み、木にひっかけて乾かしてていきます。この日はあいにくの曇り空で気温も低かったのですが、作業していると身体を動かすのであまり寒さは感じませんでした。

2人1組で効率良く作業を進めていきます。2人1組で効率良く作業を進めていきます。

次は収穫作業です

ひと通りシートをはがし終えると作業の本番、収穫です。今回収穫するのは王林(おうりん)、いわゆる青リンゴですね。品種の生産量としては「ふじ」「つがる」に次いで第3位で、みなさんが食べたことのある青リンゴはだいたいこの品種なんですよ。
さて収穫ですが、まずは農家さんからやり方を教わります。ツルが取れないように獲るのがポイント。ハサミなどは使わず手です収穫していきます。王林はとても傷がつきやすいということで、カゴに入れる時にもそっと、優しく入れていきます。

りんご収穫作業の様子ツルが取れないように、傷がつかないように。

高いところはハシゴを使って収穫。りんごはけっこう高い場所にもなっているのです。獲るのが難しい場所もあるので、そういう場合は無理をせずスタッフに声をかけてもらってOKです。
はじめは恐る恐る収穫していた参加者のみなさんですが、やっていくうちに段々と慣れてきた様子。少しづつスピードも上がって、収穫したりんごのカゴがどんどんと増えていきます。

どんどん収穫していきますどんどん収穫していきます

お昼ご飯と休憩タイム

お昼ご飯は農家さんの敷地の一角をお借りして、みんなでお弁当を食べました。こうしてケースの上に座って、農作業の合間にみんなでご飯を食べるというのは、いいものですね。普段よりお弁当が美味しく感じられます。
ちなみに午前中、午後ともに間に休憩時間があるのですが、その時に農家さんが「りんごもいで食べてみ」と言ってくださって、まるかじり!これがまた、新鮮で歯ごたえがあって甘くて、とっても美味しかったです。

楽しく美味しい時間です。楽しく美味しい時間です。

こんな感じで夕方の4時まで収穫を行い、この日の作業は終了。普段使わない筋肉を使う作業ではありますが、気持ちのよい疲れです。なんといっても、都会とは違う広い空の下で身体を動かすというのは気持ちがいいですね。
作業内容は参加する回によっても異なりますので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。

りんご畑と岩木山りんご畑と岩木山

青森のこと、りんごのこと、農業のことを知って体験するこのコース。基本的に毎月開催していますので、ぜひチェックしてみてください。
コース詳細→https://www.agri-col.com/hirosaki.html